針槐(ハリエンジュ) マメ科

<甘い香りを放つ針槐・ニセアカシア>

針槐(ハリエンジュ)は、宇奈月の黒部川沿いに生えるマメ科の落葉高木です。

直幹性で樹高は20m位まで成長します。
葉は、長さ20cmぐらいの奇数羽状複葉で互生します。基部に1対の棘があります。
新梢の葉腋に総状花序を垂れ下がらせ、白い蝶形花を多数つけて甘い芳香を放ちます。

北米原産で日本には明治6年(1873)年に渡来し、各地に移植されました。
根粒菌が窒素固定するため、やせた土地でも成長が早く、よく増えます。
最近では黒部川の河原での増殖が目立ち、別名ニセアカシアと呼ばれ、詩や歌謡曲にうたわれているアカシアです。

花から上質な蜂蜜が採れることから、有用な蜜源植物となっています。
ちなみに蜂蜜王国の長野県では74%の蜂蜜がこの花から生産されています。