桜始開(さくらはじめてひらく)

<桜、桜、桜の室礼>

3月25日から七十二侯は「桜始開(さくらはじめてひらく)」で、二十四節気「春分」の次侯にあたる。宇奈月温泉周辺は、未だ風が肌寒く桜は蕾堅し。4月10日前後の開花予定である。延楽ロビーは桜一色の室礼で、ギャラリーの日本画展示作品も桜の題材である。

松岡映丘の「東海の図」では、彼方の海原に朝日が昇り、春霞棚引く山々と手前に松と桜の大樹を配し、波の穏やかな漁村風景を題材にした作品である。児玉希望の「芳埜」は、吉野の山々の桜を気品ある色合いで優雅に描いた大作である。その他、松岡映丘の指導を受けた山口蓬春の「山佐久良」、杉山寧の「春靄」も春の香り漂わせてくれる。いよいよ春霞と、遠山桜の取り合わせが美しく映える季節となる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です