上溝桜(ウワミズザクラ)は、宇奈月の山野に自生するバラ科の落葉高木です。高さは10~20mになります。
葉は桜の葉と同様で楕円形で先が細くなり、縁には鋸歯があります。木肌は桜と全く同じです。開花は5月の初旬、新枝の先の長い花序に小白花を多数つけるので白いブラシのように見えます。辺り一面に甘い匂いを漂わせ、遠くから見ると雪が積もったように見えます。早朝ウォークのコースである「やまびこ遊歩道」でも見ることができます。
果実は、初夏の頃に赤くなりやがて黒く熟します。この実は一種のサクランボで、これを狙って野猿達が集まってきます。絶好の餌となります。