桐(キリ) キリ科

<桐は古くから家紋に使われています>

桐は、宇奈月の山地に生える落葉高木で、高さが8mから15mにもなります。古い時代に中国から入ってきて、材は軽くて美しく良質なので各地で栽培されました。主に和箪笥や琴、下駄など用途が広く身近な木材です。

葉は、対生し大型の広卵形で、粘り気のある毛が密生します。樹皮は灰白色です。枝先に淡紫色の花を円錐状に多数つけます。花は長さ5から6cm筒状鐘形で秋には果実を付けます。

桐は意匠化され、「五七桐花紋」「五三桐花紋」として家紋に使われています。桐は鳳凰の宿る木として神聖視され、菊のご紋に次ぐ高貴な紋章とされました。五七桐花紋は日本国政府の紋章として、五三桐花紋は皇宮警察本部や法務省で使われています。