糊空木(ノリウツギ)は、宇奈月の山野に生えるユキノシタ科、アジサイ属の落葉低木です。
樹高は2~7mくらいになり、よく分枝しますます。葉は、大きく卵形で葉柄があり対生し、縁は鋸歯状になります。7月、新梢の先に白色の小さな両性花が多数つく円錐花序を付けます。その中に花弁4枚の大きな装飾花が混ざります。
和名は、樹液を和紙を漉く際の糊に利用したのと、枝が空木に似ていることに由来しています。別名ノリノキとも言います。宇奈月の登山道でよく見かけ、雨に濡れた白い装飾花がひときわ目立ちます。 小さな両性花に、ハナカミキリやハナムグリ等の訪花性の昆虫が多く集まります。