越路下野草(コシジシモツケソウ) バラ科

<宇奈月の深山に優雅に咲く越路下野草>

越路下野草(コシジシモツケソウ)は、宇奈月の亜高山のやや湿った樹林縁に自生するバラ科の多年草です。

茎は無毛で高さは30cmから大型のもので80cmぐらいになり、葉は掌状複葉で互生します。 頂小葉(複葉の先端にある対にならない一枚の小葉)は、大きく掌状に5~7に中裂します。 8月初旬、茎頂に集散花序を作り淡紅色の小さな花を無数につけます。 お茶花に使われる京鹿子は、下野草を園芸品種に改良したものです。

貴賓ある紅色のグラデーションは、蕎麦菜の紺のグラデーションと鳥足升麻の群生の白色が合わさり、宇奈月の夏山の色を作り出します。