
7月7日から二十四節気は「小暑」となり、七夕の日でもあります。小暑は、本格的な暑さの前段階で、徐々に夏を肌で感じるようになります。例年この時期は、梅雨が終わりを告げ夏本番となる頃です。小暑から立秋の前日までが「暑中」となります。暑中見舞いはこの間に出し、立秋に入ると残暑見舞いとなります。
七十二侯は「温風至(あつかぜいたる)」で、二十四節気「小暑」の初侯となります。温風とは南風のことで、温風が吹いて蒸し暑い日が増えてくる頃という意味です。日本列島に梅雨前線の停滞が続き、大水害をもたらす線状降水帯が発生しやすくなります。
この頃は、庭木の剪定の時期でもあります。雨の中、植木職人たちが松の新芽を指で摘んで取り除きます。葉が茂りすぎると樹形が見苦しくなります。常緑広葉樹は新しい枝が伸びてくるので剪定をして風通しをよくします。雨に濡れて松の緑が一段と美しく映えます。