岩爪草(イワツメクサ) ナデシコ科

<黒部峡谷・清水岳の頂上付近の岩場に群生する>

岩爪草(イワツメクサ)は、宇奈月の高山の岩場に群生するナデシコ科の多年草です。

茎は直立し、高さ5~20cmなります。葉は細長く密集します。花は白色で5弁花ですが、真ん中に深い切れ込みがあるので花弁が10枚に見えます。ナデシコ科の深山繁縷(ミヤマハコベ)も同様です。

宇奈月の名座「清水岳(標高2603m)」は、白馬岳から黒部峡谷・祖母谷温泉へ至る登山道の途中にある山で、白馬岳の前衛峰に当たります。山頂付近は傾斜がなだらかで高山植物が多く分布します。黒羽川扇状地を眼下に眺めながらの雪渓下りは最高の醍醐味です。