
富山湾の毛蟹は、旨味に加え上品な甘みがあります。
特に濃厚な味わいの味噌は格別です。大形のものはお造りにできます。
滞在料理の雅膳 の一皿です。
季節のうつわは「金線芙蓉紋平皿」です。
極限にまで薄くした平皿で、緑釉芙蓉紋に金の縁取りは料理を一層引き立ててくれます。

富山湾の毛蟹は、旨味に加え上品な甘みがあります。
特に濃厚な味わいの味噌は格別です。大形のものはお造りにできます。
滞在料理の雅膳 の一皿です。
季節のうつわは「金線芙蓉紋平皿」です。
極限にまで薄くした平皿で、緑釉芙蓉紋に金の縁取りは料理を一層引き立ててくれます。

御山竜胆(オヤマリンドウ)は、宇奈月の亜高山帯の草原や湿地に生える、リンドウ科の多年草で、日本の特産種です。
葉は、広披針形で中央脈がはっきり出ていて、互生します。根茎は太く、株から複数の茎が直立し、高さが60cmぐらいになります。
花は、濃紫色で茎頂に複数付けます。花弁は5裂し、わずかに開き細長くすぼまった形です。

釣鐘人参(ツリガネニンジン)は、宇奈月の山野に生える、キキョウ科の多年草です。
茎は、分岐せず直立し高さが1mぐらいになり、切るとキキョウ科特有の乳液が出てきます。根出葉は円心形で、茎葉は長楕円形で3~4個が輪生します。
花は、茎上部の節から、輪生する小枝の先に数個下向きに開き、全体が円錐花序になります。花冠は2cm位の釣鐘状になり先端はやや広がり、淡紫色で先は5裂になっています。萼片は糸状で鋸歯があり、花柱が花冠から突出しています。

白山菊(シラヤマギク)は、宇奈月の山地の道傍や林縁などに生える、キク科の多年草です。
野菊の中でも茎の高さは高く、約1.5mぐらいになります。葉は洋紙質の三角形で互生します。頭花は茎頂に散房状につき、周囲の舌状花は白色で、数が少なく中心の筒状花は、黄色で多くあります。
別名「婿菜(ムコナ)」で草姿が大形なので、「嫁菜(ヨメナ)」に対しての名前です。

今年の中秋の名月は、10月6日です。この頃になると秋雨前線が日本列島にかかるため、月を愛でる日が少なくなります。
中秋の名月に次いで風情のある十三夜は、一月後の11月2日となり両方のお月見をすることを「二夜の月見」と呼ば、れ縁起が良いとされています。
富山湾では甘鯛や鬼鮋(オニカサゴ)などの底物が美味しくなる時期です。
雅膳の一皿は、甘鯛味噌幽庵焼きです。
季節のうつわは「仁清色絵月薄絵皿」です。
金彩、銀彩、緑釉を使い分けて名月と芒を描いています。
床の間のお軸も月に秋草と秋の虫で、虫の音が草叢から聞こえきます。

深山秋の麒麟草(ミヤマアキキリンソウ)は、宇奈月の深山に生えるキク科の多年草です。
茎は太く直立し、高さ20~60cmぐらいで、秋の麒麟草の高山型です。葉は長楕円形で、互生します。頭花は黄色で、枝の先に密集して開きます。別名、黄金菊とも言います。
亜高山帯の山道の縁に多く見られ、一段と秋の深まりが感じられます。

9月28日から七十二侯は「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」で二十四節気「秋分」の次侯となります。集く虫たちが土の中にもぐり始める頃という意味で、虫たちの冬支度です。秋分の日を境に日一日と陽は弱く、昼が短くなります。
二十四節気「啓蟄」の初候の七十二侯には「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」があります。半年前の七十二候で冬眠していた生き物が、春の日差しの元に出てくる頃という意味です。蟄虫(ちっちゅう)とは地中にこもって越冬する虫のことです。季節は確実に廻っています。
宇奈月温泉では、黒部の川風で幾分か肌寒さを感じるようになりました。この時期は、早めに宿に入り露天風呂で旅の疲れをいやすのが一番のお薦めです。705号室の露天風呂は、黒部川の渕の色にも似た玉露色の陶器の浴槽です。その色調は、峡谷の木々の色合いにしっかりと融け込んでいます。源泉がほとばしる緑釉の吐水口は、信楽焼の陶芸家渾身の作品です。

 花蓼(ハナタデ)は、宇奈月の山野の林内や、林道沿いに多く見られるタデ科の一年草です。 
タデ科の中では、桜蓼(サクラタデ)と共に花が最も可憐で、美しい野草です。 茎の下部は地を這い、分岐が旺盛で草叢を作ります。
葉は互生し、長卵形で先は細くなり尾状に尖っています。花序は細長く伸び、淡紅色の小さな花をつけます。
 普段見慣れている風景の中にも、自然の魅力が多く隠されています。 

富山湾に肌寒い風が吹くようになると、真鯛は脂が乗り甘みが強くなります。季節の松茸を添えて酒蒸しです。ポン酢で美味しく召し上がれます。
季節のうつわは、「仁清色絵紅葉紋平蓋向」です。紅葉は季語として使われますが、色付く段階で初紅葉、薄紅葉、黄葉、照葉、照紅葉と季語としての様々な表現があります。

犬蓼(イヌタデ)は、宇奈月の山道の縁や原野などに普通に見られるタデ科の一年草です。花や蕾が赤飯のように見えるところから、別名アカマンマで親しまれています。
茎の基部は、横に這って多く枝分けれして草叢を作ります。茎の先はやや立ち、紅紫色を帯びます。葉は互生し、披針形で葉の両端がとがり、葉先に向かってだんだん細くなります。
春から秋までの長い期間、茎の先から長さ1~5cmの花穂を出し、紅紫色の小さな花被を、密につけます。花の蕚と花冠との区別が形式的にない場合、両者を合わせて花被といいます。
「蓼食う虫も好き好き」の諺にある蓼は、河原に見られる柳蓼のことで、葉に辛味があります。犬蓼は辛味がありません。