焼締長方皿

<ぼた餅の模様が、くっきりと出ています>

秋の旬菜を盛る器は、土の香りが感じられる物が適しています。雅膳の一皿は秋の旬彩の焚合せです。富山湾の車海老と、秋の旬菜を上質のだしを使って炊きました。

季節の器は、「焼締長方皿」です。ぼた餅の文様がくっきりと浮かび上る秀作です。

野原薊(ノハラアザミ) キク科

<茎に棘がないノハラアザミ>

野原薊(ノハラアザミ)は、宇奈月の草地に普通に生えるキク科の多年草です。

茎には棘が無く、高さが大きいもので1mぐらいです。根出葉は大きくて、8~12対に深裂して、先端は鋭い刺針となり、中肋が紅色を帯びます。

茎頂に頭花がやや上向きに開きますが、時にほとんど無柄の2~3個のつぼみが固まってつきます。頭花は紫紅色で美しく総苞は鐘球状です。

この他に薊は、立薊、鬼薊、都薊などがあります。