黄釣舟(キツリフネ) ツリフネソウ科

<全草がみずみずしい>

黄釣舟(キツリフネ)は、宇奈月の山地の渓流沿いや湿った林内に生息するツリフネソウ科の一年草です。

茎は、50cm前後で軟らかく、多汁質で直立します。葉は互生し、長楕円形で薄く粗い鋸歯があります。葉腋から細い花柄を出し3~4個の花を吊り下げます。萼片、花弁ともに鮮やかな黄色で、下の萼は後ろに距を突き出し、下に曲がる花弁の内側に赤褐色の斑点があります。距の先が巻くのが釣舟草で、巻かないのが黄釣舟です。

果実は細長く、触れると中から種子が勢いよくはじけ飛びます。紅紫色の釣舟草は、二十四節気の処暑に入ると花をつけます。