半七写竜田川向付

<蒸アワビでひやおろし>

二十四節気の秋分に入ると、寒さが少しづつ増してきます。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。秋の夜長はひやおろしをゆっくり飲むに限ります。柔らかな蒸し鮑をあてに、ぬるめの燗で深まる秋を、旅先の宿で味わって下さい。秋の星空を眺めながら、お部屋の露天風呂で温まるのも秋の夜長の過ごし方です。

季節の器は「半七写竜田川向付」で、白井半七の写しです。紅葉は、立山の室堂平(標高2500m)あたりから少しずつ下へ下へと降りてきます。宇奈月温泉(標高224m)周辺は、11月10日前後が見ごろとなります。