赤楽笹透向付

<温かみのある赤楽>

寒鰤には大根が欠かせません。お造りにはおろし大根をたっぷりと乗せ、醤油を垂らして食します。寒鰤と季節の野菜の炊き合わせでは、大根や蕪を使います。

季節のうつわは「赤楽笹透向付」で、清水六兵衛の作品です。土の素朴な柔らかさが伝わる赤楽です。赤みを帯びた色調の赤楽は、楽焼の祖長次郎によって利休の好みを組んで、天正10年(1582)前後に作られました。

赤の色調は、釉薬によるものではなく胎土に用いられている陶土の鉄分によるもので、釉は透明または半透明の低下度釉を用いています。轆轤を使わずに手捏ねで形を作るので、柔らかくて温かみがあります。表面に笹の葉を彫り込んで、存在感を出しています。