雪解け進む黒部の山々

黒部川は、立山連峰と後立山連峰の山々の雪解け水を集めてその流れを作っています。これから日一日と雪解けで、水量が増え激流となって富山湾に注がれます。

真ん中の高い山は、右から清水岳(2593m)、その奥が旭岳(2867m)、さらにその奥が白馬岳(2932m)と連なっていきます。その稜線が、富山県と長野県の県境となり高山植物の宝庫となっていますます。ちなみに宇奈月温泉から白馬村まで直線距離で13kmですが、車で行くとなると糸魚川から148号線を使って3時間の道程です。

宮廻正明展:(無極)

<宮廻正明:「道の空(薮田小学校)」>

10月13日から七十二侯は「菊花開(きくのはな、ひらく)」で、二十四節気の寒露の次侯にあたる。菊が咲き乱れる頃という意味。各地で菊祭りが開かれる頃である。

芸術の秋、黒部峡谷セレネ美術館では開館25周年を記念して「宮廻正明展:(無極)」が開催されている。宮廻正明画伯は、近年では最新の科学技術と芸術を結び付けたクローン文化財のリーダとして脚光を浴びている。

最初の部屋に展示されている大作が「道の空」、富山県氷見市の薮田小学校である。取材時にはすでに廃校になっていて、解体される運命にあった。平成5年、ブリお越しの取材に行く途中、薮田小学校の前を通過したとき校庭にはいくつもの水たまりがあり空と雲が映りこんでいた。宮廻画伯は直ぐにスケッチを始める。

薮田というと浅野コンツェルンを一代で築き上げた浅野総一郎の故郷である。京浜工業地帯の生みの親でもある。このプロジェクトに昭和2年から加わるのが、宇奈月温泉の生みの親の山田胖である。浅野は、山田胖の電気事業に対する優れた見識と卓越した経営手腕を高く評価し、系列会社へ役員として迎え入れる。

宮廻画伯の作品は二人の結びつきを物語っているかのようでもある。山田胖氏のお孫さんが東京芸術大学で、宮廻画伯の後輩であるというのも不思議な縁である。

展覧会の会期は10月13日から11月25日まで。

雪景色が美しい宇奈月温泉

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四方を山に囲まれた宇奈月温泉。

木の葉はすっかり散り終え、二十四節気の大雪。

灰色の雪雲が空を塞ぐ冬到来。

時折雲の切れ間から差し込む光。

迫る山々の木々には、雪の花。

今日から七十二侯の次候、熊蟄穴(くまあなにこもる)。

熊が冬眠にはいる頃である。

寒いときこそ、湯量豊富な宇奈月温泉で至福の時を。

露天風呂「華の湯」

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黒部峡谷は極彩色の彩りを呈しています。

まさに錦繍の黒部峡谷です。

客室からも燃えるような深紅の木々を楽しむ事ができます。

特にお薦めは、露天風呂「華の湯」です。

湯船に浸かりながら眼下に玉露色を呈した黒部の流れを。

眼前に色づい峰々と対峙する至福の時。

黒部の大自然に抱かれる心地よさです。

宇奈月温泉総湯「湯めどころ宇奈月」オープン

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宇奈月温泉街に総湯「湯めどころ宇奈月」がオープン。

地下1階地上4階の浴場施設です。

1階ーー観光案内、フリースペース、温泉受け付き、電子ピアノ
2階ーー桃の湯、湯上りスペース
3階ーー月美の湯
4階ーー屋上テラス
外溝ーー足湯
営業時間:観光案内 9時から17時・温泉施設 9時から22時(受付 21時まで)
定休日:5月から10月まで 第4火曜日
11月から4月まで 毎週火曜日
利用料金:大人(高校生以上) 500円
中人(小・中学生) 250円

黒部川の御影石や宇奈月町下立の大理石が使われています。

トロッコで行く新緑の黒部峡谷

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新緑の黒部の峡谷沿いを走るトロッコ電車。

爽やかな春風を肌で感じながら対岸の雪を纏った山々と、萌黄色の近くの山々を眺めながらトロッコで走る。

宇奈月温泉の源泉の黒薙温泉まで黒薙駅から15分。

道沿いにはイカリソウ、カタクリ、エンレイソウ、ミツバツツジなどの山野草を楽しむことができる。

4月30日までは宇奈月―笹平間(7KM)の営業運転。

5月1日からは欅平まで(20.1KM)の全線が開通します。

圧巻・雪の大谷

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立山黒部アルペンルートは4月16日に全線開通しました。

中でもそそり立つ圧巻の雪壁の中を歩く「雪の大谷ウォーク」は訪日客に大人気です。

昨年は、雪壁の高さが19mありましたが今年は、積雪が少なくそれでも13mあります。

ウォークは6月22日まで行われます。

さくら便り・宇奈月ダム

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宇奈月温泉1Km上流に宇奈月ダムがあります。

そのトンネル手前の桜並木が満開になっています。

桜の種類は大山桜(オオヤマザクラ)で一帯を紅に染めています。

今は、雪を纏った宇奈月駒ヶ岳を背景に、赤い若葉と淡紅色の花が楽しめます。

さくら便り・舟川べり

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北陸自動車道、朝日インター近くの舟川べりの桜並木が見ごろを迎えています。

雪解け水が流れる清流舟川の両岸約1.2Kmにわたり、ソメイヨシノが約280本が咲き誇ります。

背景には、残雪をいただく白馬連山を始めとする北アルプス、周辺の田畑に咲きほこるチューリップや菜の花、満面に雪解け水を張った水田に映る春の空、そして桜並木が 一体となって織りなす風景は絶景です。

朝日ICから車で5分、黒部宇奈月温泉駅から車で20分、延楽から車で30分です。