葭始生(あしはじめてしょうず)

<黒部峡谷・黒薙にかかる後曳鉄橋>

4月20日から二十四節気は「穀雨」に入ります。春は、二十四節気の「立春」に始まり「穀雨」で終わりを告げます。「穀雨」は、春雨が百穀を潤す事から名付けられ、種まきや田植えの準備の目安となります。変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってきます。七十二侯は「葭始生(あしはじめてしょうず)」で「穀雨」の初侯にあたります。水辺の葭が、芽吹き始める頃という意味です。黒部峡谷は、萌黄色に染まり黒部奥山ではブナの峰走りが現れる頃となります。

冬期間運休していた黒部峡谷鉄道は、4月20日より宇奈月・笹平(7km)間で部分運転が始まりました。昨年は、4月16日に緊急事態宣言が全国に発出されたため、運行を取りやめる事態となりました。今年はコロナ禍の中ではありますが、関係者のご尽力により無事に運行再開しました。

トロッコ沿線の雪が残る黒部の山々は、日一日と雪解けが進みます。その雪解け水は激流となり峡谷の岩を食みながら下流に下っていきます。黒部の峡谷に吹く川風はまだ冷たく、時折山桜の花びらを運んできます。木々の芽吹きが進む黒部の山々は、訪れる人々の心を癒してくれます。

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