葭始生(あし はじめてしょうず)

<新山彦鉄橋を渡る始発トロッコ>

4月20日から二十四節気は「穀雨」に入る。二十四節気の春は、立春に始まり穀雨で終わりを告げる。春雨が百穀を潤す事から名付けられ、種まきや田植えの準備の目安となる。変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってくる。七十二侯は「葭始生(あし はじめてしょうず)」で「穀雨」の初侯。水辺の葭が、芽吹き始める頃という意味。

冬期間運休していた黒部峡谷鉄道は桜が満開の中、4月20日より宇奈月・笹平(7km)間で、今期の営業運転を始めた。宇奈月温泉の観光の幕開けである。今年は積雪が少ないので4月29日から終点の欅平までの20.1kmが全線開通する。その間41本のトンネルを抜け25の鉄橋を渡る。残雪が残る黒部の山々は日一日と雪解けが進み、峡谷の水量が増してくる。峡谷沿いにトロッコは走り、萌黄色の回廊を抜けて行く。黒部の峡谷に吹く川風はまだ冷たく、時折桜の花びらを運んでくる。

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