葭始生(あしはじめてしょうず)

<黒部峡谷・黒薙にかかる後曳鉄橋>

4月19日から二十四節気は「穀雨」に入る。二十四節気の春は「立春」に始まり「穀雨」で終わりを告げる。春雨が百穀を潤す事から名付けられ、種まきや田植えの準備の目安となる。変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってくる。七十二侯は「葭始生(あしはじめてしょうず)」で「穀雨」の初侯にあたる。水辺の葭が、芽吹き始める頃という意味。黒部峡谷は、萌黄色に染まり奥山ではブナの峰走りが見れる頃である。

冬期間運休していた黒部峡谷鉄道は、4月20日より宇奈月・笹平(7km)間で営業運転の予定だったが、新型コロナウイルスの感染増加に伴い全国に緊急事態宣言が拡大されたため、運行を取りやめる事態となった。運行開始については未定である。

残雪が残る黒部の山々は日一日と雪解けが進み、峡谷の水流の勢いが増してくる。黒部の峡谷に吹く川風はまだ冷たく、時折山桜の花びらを運んでくる。

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