高麗色絵松竹梅絵蓋向

<金彩の縁取りが美しい>


大寒の末侯は、大陸からの寒気団が南下して北陸に大雪をもたらします。峡谷一面が雪で覆われ、白銀の世界に変わります。せめて料理の器は、白い世界で引き立つ色絵の美しいものを使いたくなります。

季節のうつわは「高麗色絵松竹梅絵蓋向」です。青一色の松竹梅ですが、金彩で縁取りをして加飾してあるので華やかになります。蓋のついた器を蓋物や蓋向といいます。蓋向は、全体に松竹梅の絵付を施してあるほうが美しく映えます。