玄鳥至(つばめ きたる)

<黒部川扇状地から望む白馬岳>

4月5日から二十四節気は「清明」に入る。清明とは「清浄明潔」の略で「万物発して清浄明潔なればこの芽は何れの草としれる也」と江戸時代に出版された暦の解説書「暦便覧」に記述されている。まさに万物がすがすがしく明るく輝くころである。

七十二侯は「玄鳥至(つばめ きたる)」で二十四節気「清明」の初侯。幻鳥とは燕の事で、燕が南の国からやって来る頃と言う意味。まもなく宇奈月では岩燕の飛行が見られる。岩燕は小型で尾羽の切り込みが浅く英名が「House Martin」、燕は大型で尾羽の切込みが深く「Barn Swallow」でマーチンとスワロウ。日本には繁殖のために飛来し、宇奈月では温泉街から山地にかけて集団で営巣する。

黒部川扇状地から後立山連峰を望むと雪を纏った名峰が神々しく輝く。正面奥の名座は白馬岳(2932m)、隣が旭岳(2867m)と清水岳(2603m)。もうすぐこれに桜とチューリップが加わる華やかな光景が楽しめる。清明ならではの情景である。

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