一人静(ヒトリシズカ) センリョウ科

<樹林内でひっそりと咲く一人静>

一人静(ヒトリシズカ)は、宇奈月の山林内に生えるセンリョウ科の多年草で、日本固有種です。根茎から地上に出る茎は直立し、その先に1本の穂状花序を出します。小さな白い花糸からなる姿が名前の由来です。

頂部の 輪生しているかのように見える4個の葉は、対生する2組の葉からなり、縁には鋸歯があり光沢があります。「万葉集」や「古事記」には「次嶺(つぎね)」と表記されています。幾つもの山を越えたところにある事に由来しているようです。 穂状花序が2本の二人静(フタリシズカ)はこの後、咲き始めます 。