古染付荒磯中皿

<深みのある呉須>

地元で水揚げされる大形の「のどぐ黒」は刺し網で獲ります。脂がのっているので、お造りやしゃぶしゃぶがお勧めです。お酒のあてには焼物が合います。雅膳の焼物です。 

季節のうつわは、「古染付荒磯中皿」で、深い藍色が料理を引き立てます。古い染付の持つ風合いや味わいは、料理を盛りつけて初めて伝わってきます。器は用の美なのです。

染付とは白磁胎に酸化コバルトを主原料とした顔料で模様を描き透明釉を掛けて高火度で焼成した磁器のことです。釉薬の下に文様が施されていることから「釉下彩」技法の一つで、身近な染色の藍染を想起して「染付」と呼んでいます。中国の青花あるいは青花磁器のことです。