鷹乃学習(たか すなわちわざをならう)

<黒部奥山の空に鷹が舞う日は間近>

7月18日から七十二侯は、「鷹乃学習(たか すなわちわざをならう)」で二十四節気「小暑」の末侯にあたる。

春に生まれた鷹の幼鳥が、飛び方を覚える時期で、巣立ちの準備をする頃という意味で、鷹は、古くから獲物を捕るための道具として大切にされてきた猛禽類である。鷹狩りは、四千年前に中央アジアの平原で始まり、日本へは四世紀半ばに、朝鮮半島を経て伝わって来たと言われ、とりわけ徳川家康が鷹狩りを好み、鷹術は一種の礼法と見なされた。

家康が好んだ「祢津流」は全国の武家の間に広まった。加賀藩、富山藩にはこの流れを汲む「依田家」が鷹匠として抱えられ、文武二道を旨とする前田家で鷹匠文化として継承されていった。武家にとって鷹狩りは、領内視察のほか軍事演習の意味合いもあったので、武芸奨励として受け継がれた。

黒部奥山は、加賀藩の直轄地で、黒部奥山廻役が定期的に調査に入っていた。この時は鷹や犬鷲の飛ぶ様子で、位置確認や気象予測の参考にしたと言われる。宇奈月の梅雨明けは例年よりも遅れているが、梅雨が明けると黒部奥山の空に鷹が高く舞う盛夏の訪れである。

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