雅膳の強肴は、白海老の昆布締めです。富山県は、昆布の消費量が日本一で、家庭料理でもよく使う食材で常に身近にあります。北海道の昆布漁場の開拓には、多くの富山県人が携わっていました。かつては北前船で富山の米を北海道に運び、帰りの便で昆布などの海産物を積み荷としました。故に、富山では昆布を使った食文化が育まれてきました。
季節のうつわは「染付桃文小鉢」です。
桃は古くから邪気を祓う力を持つ霊木として、実は不老不死の食べ物として、大切に栽培されてきました。中国思想で考えると桃文は、吉祥文となります。
2024年8月
蕗雪ノ下(フキユキノシタ) ユキノシタ科
蕗雪ノ下(フキユキノシタ)は、宇奈月の深山の雪解け水が流れる沢に生えるユキノシタ科の多年草です。
根葉は多数出て、長柄ほぼ円形で、基部が心形で縁に不ぞろいの尖った鋸歯が並びます。 花茎には疎らに微毛があり、それに水しぶきによる水滴が一面につき美しく輝いています。 花は円錐状の小花で花茎に多く付きます。
亜高山帯では、同種の黒雲草(クロクモソウ)が見られ、花の咲き方がよく似ています。