
宇奈月の山々に藤の花が下がるようになりました。花に近づくと甘い香りが、漂ってきます。初夏の訪れです。涼やかな夏野菜が出てきました。それぞれ優しく含め煮にしてあります。
季節のうつわは「仁清色絵藤絵向付」です。藤の花が美しく描かれています。
宇奈月の山々に藤の花が下がるようになりました。花に近づくと甘い香りが、漂ってきます。初夏の訪れです。涼やかな夏野菜が出てきました。それぞれ優しく含め煮にしてあります。
季節のうつわは「仁清色絵藤絵向付」です。藤の花が美しく描かれています。
富山湾の紅津合蟹漁は、5月31日まで行われます。富山湾の水深1000m前後に蟹籠を沈めて漁獲しています。蟹籠漁は魚津で開発されましたので、魚津はその発祥の地となります。雅膳の一皿は、紅津合磯部巻揚げと山菜天婦羅です。宇奈月は山菜は香りがありタラの芽や漉油、根曲竹などが旬です。
季節のうつわは、「練込五五皿」です。練込は、素地装飾技法のひとつで、色の違う二つ以上の素地土を交互に重ね合わせたり練り合わせたりして文様を作ります。タタラの使い方によって、縞模様、墨流し風の文様、木理文、木目、鶉手などの複雑な模様ができます。
雅膳の焼物は、氷見牛の炙りです。脂の少ない赤みの部位を炙りにしています。地元栽培の甘みのあるアスパラを添えます。この時期は、アスパラの美味しい季節です。
季節のうつわは、「飴釉金箔馬盥形向付」です。飴釉の向付の見込みに金箔が施してあり、馬盥形ですが華やかな器です。
四月の終わりから五月の初めにかけて二十四節気は「穀雨」となります。百穀を潤し育てる春の雨が降る節気です。七十二候は「牡丹華」となり、大輪の牡丹の花が咲く頃です。雅膳の一皿は、氷見牛の炙りです。
季節のうつわは、「色絵牡丹絵七寸皿」で、色彩豊かな器です。紅白の牡丹に、縁取りは金彩が使われているのでより華やかになります。
黒部峡谷は川風が心地よく、新緑が美しく映える頃となりました。旬の一皿は、白魚の酒煮と山菜と生くちこです。きりっとした地酒は、千代鶴酒造の「恵田」がおすすめです。 無農薬の有機栽培米からつくられた数量季節限定酒です。
季節のうつわは、端午の節句にちなんで「浅葱交趾鯉幟筒向付」です。 鯉の目玉や鱗は銀彩で加飾され、浅葱交趾の青みを一層引き立ててくれます。
雪融け水が勢いよく流れ込む晩春の富山湾。割鮮とは、新鮮な造りのことです。この季節の旬魚は、蛍烏賊、白海老、水蛸、細魚、のど黒、富山海老、バイ、柳ばちめ、平目、キジハタ、鯛など、水揚げされる魚の種類が多くなります。
白身魚のお造りには、延楽特製の刺身ダレ「煎酒」をお試しください。魚の上質な旨味が、お口の中で驚くほど広がります。合わせる酒は、皇国晴酒造「幻の瀧 大吟醸」、清都酒造「勝駒 純米吟醸」、千代鶴酒造「千代鶴 純米吟醸」、桝田酒造「満寿泉 大吟醸」、羽根酒造「羽根屋 大吟醸」がお薦めです。
季節のうつわは「色絵菖蒲絵向付」です。
器で季節をめでるのも料理の楽しみの一つです 。
紅津合蟹は4~8月の期間、津合蟹は3月21日~11月5日の期間は資源保護のため禁漁となります。その間、富山湾では毛蟹が水揚げされますので、宇奈月では年間を通して蟹が美味しくいただけます。この時期は、黒部の山菜を添えて食します。
季節のうつわは、「染付芙蓉手兜鉢」です。名前の由来の通り兜の形です。染付の色合いと獣面の書き込みがしっかりしています。
雅膳の一皿は、氷見牛の炙りです。柔らかくて旨味のある氷見牛は、宇奈月ビールと合います。宇奈月周辺の山野には山菜が芽吹いています。山菜の柔らかな新芽と、爽やかな苦みを併せてお楽しみください。
季節のうつわは、「緑彩八ツ橋向付」です。萌黄色の緑彩は、新緑の黒部の山々を表しています。黒部峡谷鉄道で新緑と残雪の山々の景色がご覧いただけます。
富山湾の生地沖で獲れるのど黒は、形が大きくて脂がのっているので人気があります。 刺し網で丁寧に水揚げするので味は格別です。のど黒と春野菜の焚合せは 「延楽・のど黒会席」の一品です。
季節のうつわは「高麗色絵八つ橋蓋向」です。菖蒲が金彩の縁取りで、華麗に描かれています。明治初期にアメリカ人のフェノロサーやビゲロー等を魅了してやまなかった京焼です。
宇奈月の野山は、山菜取りの季節になりました。残雪が融けだすとワラビやウド、コゴミゼンマイ、タラノメ、ススタケ、ウルイなどが現れます。山菜の苦みは、油で揚げることによって食べやすくなります。ホタルイカのワタは油で揚げると格別のうまみが出ます。春の香りを天婦羅でお楽しみください。
季節の器は、「渕赤七宝紋皿」です。白磁に赤の彩色が映えます。