
水蛸が美味しい季節となりました。
柔らかくゆでて季節の野菜と合わせます。
しゃぶしゃぶにしても美味しくいただけます。
季節のうつわは「赤花唐草蓋向」です。
水蛸の白と野菜の緑と黄色が、赤絵によって美しく映えます。
水蛸が美味しい季節となりました。
柔らかくゆでて季節の野菜と合わせます。
しゃぶしゃぶにしても美味しくいただけます。
季節のうつわは「赤花唐草蓋向」です。
水蛸の白と野菜の緑と黄色が、赤絵によって美しく映えます。
姫踊子草は、宇奈月温泉街の道ばたに群生し、普通に見られる越年草で帰化植物です。
茎は、シソ科の特徴である方形で直立し、短い毛があります。葉は対生し、茎の下部では長い柄があって円心形です。上部は卵円形で葉柄が短く密に詰まり、赤紫色になることが多いです。花冠は、淡紅色で唇の先が2裂する二唇系で、葉の脇から放射線状に外側に向かって開きます。
これとよく似ているシソ科のホトケノザは、葉の形が半円形で蓮台のようになっていますので、容易に見分けがつきます。
料理は、先ず小鉢からです。小鉢は小さいながらも種類が多く、何代も前から愛用しているものがあります。
雅膳の一皿は、「染付人物絵小鉢」で、川瀬竹春の作で、深い色合いの落ち着いた染付の器です。川瀬竹春は、川瀬竹翁の長男といして1923(大正12)年に京都市で生まれました。父のもとで修業を積み1949(昭和24)年に父と共に大磯の三井別邸・城山窯に移住して祥瑞染付、赤絵などを継承し、金蘭手、豆彩、彩裏紅、染付、黄南京、青白磁、瑠璃金などの独自の作品を発表しました。
岩団扇(イワウチワ)は、宇奈月の深山の岩場や落葉樹林下のやや湿ったところで見られるイワウメ科の多年草です。
雪が解ける頃、葉脈から花茎が伸びて一輪の薄紅色の花をつけます。葉は円形で端は小さな鋸状で、基部が深くはハート型となっています。春山登山で岩場の上部から岩団扇の花が回転しながら落下するのを目にすることがあります。
和名の由来は、岩場に生え葉は革質で厚く光沢があり、形が団扇に似ていることによります。宇奈月温泉では町の花として親しまれ、宇奈月音頭や宇奈月小唄にも歌われています。
木五倍子(キブシ)は、早春の宇奈月谷でよく見かけるキブシ科の雌雄異株の落葉低木です。藤のような花序に黄花が付くので黄藤(キフジ)ともいいます。
前年の秋に枝の葉腋から総状花序をたらし、出葉前の下旬ごろに一面に開花します。花は鐘形で雄花は淡黄色で雌花はやや緑色を帯びています。和名は、秋に熟す緑黄色の果実を染料の原料である五倍子(フシ)の代用として使ったことに由来します。早朝、山歩きをすると木々の芽吹きに出会い、自然の息吹を感じることができます。
4月1日、白海老漁の解禁です。体長7~8cmの透明で淡紅色の小さな海老は、富山湾の宝石とも呼ばれています。地元ではシラエビ、ヒラタエビ、鼈甲(べっこう)海老と呼んでいます。
主な生息地は、富山湾の奥部に位置する新湊市の小矢部・庄川海谷、富山市岩瀬沖の神通海谷、水橋沖の常願寺海谷の3カ所だけです。海谷とは、海底の峡谷で、海底の湧水によってできたという諸説もあります。
海谷で真水が湧き出している一帯です。
料理方法は、お造り、昆布締め、唐揚げ、かき揚げ等があり、その他にそうめんの出汁にも使われます。 今回のおすすめはお造りです。
季節のうつわは「瑠璃硝子小鉢」です。透明感のある白海老は、ガラスの器を使うことによって神秘的な美しさになります。
富山湾が春めいてくると、形の良いのど黒があがります。
脂の載った上物です。お造り、しゃぶしゃぶと料理も多彩です。
今回のお勧め煮付けで、甘く焚いて、春野菜と合わせてお召し上がりください。
地酒がすすみます。
季節のうつわは「染付山水七寸皿」で、初代三浦竹泉の作品です。
酸化コバルトの濃淡で山水を描いています。
染付は中国や朝鮮では青花と呼ばれています。
深山寒菅(ミヤマカンスゲ)は、宇奈月の山地の樹林内に生えるカヤツリグサ科の多年草です。根茎はやや伸長して叢生します。 宇奈月のような多雪地では、伸長した根茎が数年分残り放射線状に株が繋がります。
葉の基部の葉鞘は、紫褐色で光沢があります。葉は幅5ミリ前後の線形で、やや柔らかく光沢のある濃緑色で縁はわずかにざらつきます。開花時期は4月から6月ごろ、小穂を直立させて上部に雄花を沢山つけます。
3月30日から七十二侯は「雷乃発生(かみなりすなわちこえをはっす)」で、二十四節気「春分」の末侯となります。不安定な春の空に雷が鳴り始める頃と言う意味です。
かつては春の雷は、恵みの雨を呼ぶ兆しとして人々が待ち望んだようです。
延楽は、朝の露天風呂から残雪が少し残る稜線を望むことができます。
露天風呂に浸かりながらの山々の対峙は、至福のひと時です。
宇奈月温泉の入り口を滝のように流れ落ちる渓流は、宇奈月谷です。
谷を流れる雪融け水は、これから日一日と勢いを増してきます。
谷沿いの雪が消えた落葉樹林の中に分け入ると、様々な山野草の芽が出ています。
まもなく可憐な花のキクザキイチゲ(菊咲一華)が現れます。
雪融けの大地に一番早く開花する、可憐な花です。
富山湾でホタルイカ漁が最盛期を迎えると、宇奈月の山では、雪解けの大地から山菜が顔を出します。早春の恵みです。
春野菜の焚き合わせの中にウルイ、ウド、筍等などの山菜が加わります。
春の香りをお楽しみください。
季節のうつわは「色絵桜透向付」で、江戸後期の京焼の名工である仁阿弥道八の「色絵桜樹図透鉢」の写しです。
匠に配された透かしは絶妙に満開の桜の空間を作り出します。
道八も乾山焼に倣っています。器でも桜の季節が味わえます。