虫狩(ムシカリ) スイカズラ科

<亀の甲羅に似た葉は、虫食いが多い>

虫狩(ムシカリ)は、宇奈月温泉の落葉樹林内に多く見られるスイカズラ科の落葉低木です。雨上がりの林の中で、清楚な白い花を咲かせます。

葉は大きな円心形で葉脈が深く目立ちます。短枝の枝先に、大きい装飾化のある散房花序をつけます。花序とは花をつける茎の部分の総称や花の並び方をいい、散房とは花序の上の面が平らになったものをいいます。

和名の由来は、虫食いの葉が多いところからきています。葉の形を亀の甲羅に見立て別名、大亀の木(オオカメノキ)とも言います。秋には赤い実をつけ、虫食いの照り葉とあわせてお茶会に使われます。

草苺(クサイチゴ) バラ科

<全草にトゲがある>

草苺(クサイチゴ)は、宇奈月の林道沿いに生える、バラ科の落葉小木です。

地下茎は横に這い、至る所で地上に新苗を伸ばします。茎は堅く赤褐色で全体に棘があります。短い枝の先に上向きに開き、くっきりとした白色の5弁花をつけます。
画像は珍しい6弁花です。

葉は、互生し奇数羽状複葉で、花枝には3個の小葉がつき、頂小葉は卵形で縁には細かい重鋸があり、葉の裏面には小さな棘が無数にあります。