染付波絵舟形小向

<涼しげな小向>

富山県朝日町の泊漁港の沖合に深さ400mの岩礁域があります。
そこに生息する巨大魚が石投(イシナギ)で、地元ではオイボと呼んでいます。

5~6月の産卵期には水深150m位のところまで移動します。
この時を逃さず一本釣りで、つり上げます。
皮や卵巣には、ゼラチンが多く含くまれているので、涼やかで美しい煮凝りにします。

季節のうつわは「染付波絵舟形小向」です。
呉須の波絵で季節を味わえます。

裏白瓔珞(ウラジロヨウラク) ツツジ科

<紅紫色の美しいグラデーション>

裏白瓔珞(ウラジロヨウラク)は、宇奈月の亜高山帯に分布するツツジ科の落葉樹です。黒部峡谷の欅平周辺によく自生します。

樹高は1m内外で、枝は細く輪状に出ます。葉は倒卵形で、枝先に集まって互生します。葉の下面は白色を帯びていることと、枝先に5~10個の筒状鐘形の花冠が、美しい紅紫色のグラデーションになり、ぶら下げっている様が和名の由来となっています。

瓔珞とは寺院内外の飾りや、仏像の飾りに用いる荘厳な輝きの装飾品です。ウラジロヨウラクにも特別な美しさがあります。