色絵紫陽花絵向附

<鮑を柔らかく炊きました>

宇奈月温泉周辺の山では、蝦夷紫陽花が咲き始めました。花に見えるところは装飾花で、虫をおびき寄せえます。色は青が主流で、所々に赤があります。鮑の柔煮です。

季節の器は、「色絵紫陽花絵向附」です。外は雨でも器で晴れやかになります。

夏灯台(ナツトウダイ) トウダイグサ科

<形状が最も面白い花>

夏灯台(ナツトウダイ)は、宇奈月の杉林等の林中に生えるトウダイグサ科の多年草です。 

茎は紅色を帯びて切ると白い汁が出ます。葉は先の丸い披針形で互生しまが、茎頂で5枚の菱状長楕円形の葉を頂生し、そこから5本の枝を出します。更に枝は二股に分岐し、2枚の広卵状三角形の苞葉を付けその間に小さな盃状の花序をつけます。苞葉(ほうよう)とは、花の下に位置し葉の変形したもので芽を保護する役割を果たします。

夏灯台は非常に複雑に入り組んでいるように見えますが、よく見るとそこには自然界の中で造られた規則正しい造形が見られます。 有毒植物ですが、根茎は薬用となります。