座禅草(ザゼンソウ) サトイモ科

<周りには雪渓が残っている>

座禅草(ザゼンソウ)は、宇奈月の深山の湿地に生えるサトイモ科の大型多年草です。雪渓の消え際で平らな場所でよく見かけます。周りには、まだ雪渓が残っています。

先ず紫黒色の花が開花する際に発熱が起こり、周囲の氷雪を溶かして花序のぞかせます。開花後に葉が成長します。葉は、丸みをおびた心臓型で長さは30から40cmと大型です。葉脈は表でへこみ、裏では出ています。

花は一方が開いた仏像の背景の形をしています。このような形は仏焔苞とよばれ、和名は苞の形を禅僧の座禅に見立てたところからきています。

アメリカでは悪臭がするところからスカンクキャベツの呼び名があります。この悪臭は、蠅等の昆虫をおびき寄せ受粉をさせる手段だと考えられています。花の命名は国によって随分と違うようです。大変興味深い花です。

仁清色絵藤絵六寸皿

<柳鉢目の煮つけ>

「雅膳」・2泊目の滞在料理の煮物は、柳鉢目(ヤナギバチメ)の煮付けです。富山湾の柳鉢目漁も終盤になると大物が水揚げされます。大物を吟味して炊合わせにします。

季節のうつわは「仁清色絵藤絵六寸皿」です。山を彩る山藤の花が散ると、二十四節気の芒種に入ります。梅の実が色づき熟してきたら、いよいよ梅雨入りとなります。