深山唐松(ミヤマカラマツ) キンポウゲ科

<柔らかな淡緑色の葉と淡紅色の花は貴賓があります>

深山唐松(ミヤマカラマツ)は、宇奈月の深山の湿り気のある林の縁に生えるキンポウゲ科の多年草です。

細くて硬い茎は、30~80cmになります。根生葉は一株から一枚出て2回、3回3出複葉で長い柄があります。小葉は長楕円形で浅裂し質は薄く、下葉は粉白色で縁には鈍い鋸歯があり、葉先は徐々に細くなります。 茎葉は2~3枚付き、上部のものは単葉となります。

唐松草より小形で、葉柄の基部に托葉がないので見分けが付きます。花は茎頂に散房状につき、白色で希に淡紅紫色の花も見ます。

唐松草(カラマツソウ) キンポウゲ科

<托葉があるのが唐松草>

唐松草(カラマツソウ)は、宇奈月の亜高山で谷から冷たい風が吹き上げる稜線の草原に生るキンポウゲ科の多年草です。

茎は高さが70cm前後で直立し、唐松草の仲間では大型で、無毛で蝋のような感触です。 葉は、3出羽状複葉で3~4回分かれています。小葉は倒卵形で3浅裂し、葉質は薄く裏面は緑白色で短い葉柄があります。 イタドリの繁みの中で、葉に陽光が当たると美しい柔らな萌黄色が浮かび上がります。

花は、茎の先端や枝先につく複散房状の花序につき、蕚片が広楕円形で開花後落ちます。 雄しべは多数あって花糸は白色で棍棒状に膨らみ唐松ように見えます。 これが和名の由来となっています。