蕎麦菜(ソバナ)は、宇奈月の山路の則面に、小さな釣鐘の形をした赤紫色の花をつけるキキョウ科の多年草です。 僧ヶ岳登山道でよく見かけます。
葉は、広被針形で互生し、若葉は山菜として食用になります。 茎の切り口から白い粘りのある汁が出て、これが蕎麦をゆでる時の臭いと似ていることが、名前の由来となっています。
花は、茎頂の疎らな円錐花序に下向きにつけます。花冠は青紫色の漏斗状鐘型で先が5裂し、その先がやや反り返ります。標高が高くなるにつれ、形も大きくなり色も濃くなります。宇奈月の初夏の山野を彩る花です。
2024年7月
昼顔(ヒルガオ) ヒルガオ科
昼顔(ヒルガオ)は、宇奈月の山路沿いの草叢に生える、ヒルガオ科の多年草です。蔓性なので他の草や低木に絡みついて伸び、漏斗状の淡紅色花を咲かせます。
その貴賓ある整った形と色合いからフランスでは「日中の美女」と称され、ジョゼフ・ケッセルの小説の題材にもなり映画化されました。あのカトリーヌ・ドノーブ主演の「昼顔」です。
名前の通り、夏の強い日差しの中でも日中に花開します。宇奈月温泉スノーパークでは、ススキやヨモギに絡みついて伸びています。