蕺草(ドクダミ)は宇奈月の道端等に自生しているドクダミ科の多年草です。 全草に臭気があります。
茎の高さは、20~50cmで黒紫色を帯びて直立します。葉は卵状の心臓形で鋸歯がない全縁でまばらに互生し、裏面は紫色を帯びます。葉柄の基部に托葉を付けます。茎頂に4枚の白色の総苞のある円柱状の花序に、黄色の花穂を密生させます。 花穂には花弁も萼もなく、雄しべと雌しべのみから成り立ちます。
葉は加熱すると臭気が弱まるので天ぷらとして食されたり、乾燥させてドクダミ茶として飲まれます。 中国やベトナムでは香草として大切にされています。 この香草には、殺菌や止血などの優れた薬効を持っているところから民間治療薬として活用されてきました。
身近にある花ですが、十字状に見えるので一輪挿しや掛け花に合います。和名は、毒下しの薬効があることに由来します。