小梅蕙草(コバイケイソウ) ユリ科

<大形の草本なので、ひときわ目立ちます>

小梅蕙草(コバイケイソウ)は、宇奈月の高山の草地や湿地に自生するユリ科多年草で群生します。初夏の山を代表する花の一つです。

高さは1mほどの大形で群生しますので目立ちます。葉は、光沢があり硬く葉脈がはっきりとした長楕円形で互生します。7月に穂の先に白い花をつけます。花茎の先端部は両性花で横に伸びる花は雄花です。

全草にプロトベラトリン等のアルカロイド系の毒成分を含みます。誤食すると嘔吐や痙攣を起こし、重篤な場合は死に至ります。若芽は山菜のウルイ、広葉雪笹、行者大蒜に似ているので、誤食による事故がよくおきます。

和名は、花が梅に似ており、葉が蕙蘭に似ていることに由来します。

峰薄雪草(ミネウスユキソウ) キク科

<日本版エーデルワイス>

峰薄雪草(ミネスユキソウ)は、宇奈月の高山の岩場や草地に生えるキク科の多年草です。唐松岳、白馬岳、旭岳、清水岳の登山ルートで見かけます。別名、白馬薄雪草(シロウマウスユキソウ)で知られています。

茎は高さ20~40cmとなり、葉は披針形で長さ4~6cmで無柄で両端は尖り、裏面は綿毛で白く、互生します。茎頂で短い枝を出し、白綿毛に覆われた苞葉の間に7月ごろ多数の頭花をつけます。頭花は綿毛に覆われた細い3裂の総苞片に囲まれて、頭花の周辺部には雌花が、中心部には両性花を付けます。

和名は、白い綿毛に覆われた状態を薄雪に見立てた事に由来します。

九十九草(ツクモグサ) キンポウゲ科

<ガスがかかると花が閉じてしまう>

九十九草(ツクモグサ)は、宇奈月の高山帯の白馬岳、清水岳山頂直下の岩礫地や稜線沿いの風衝草地に生えるキンポウゲ科の多年草で、日本固有の高山植物です。

全体が毛で覆われ、葉は掌状に細かく深裂します。細葉で複雑なパセリのようになります。花茎の高さは5~15cmで、茎頂に上を向いた漏斗状の6個の萼片が花弁状になり淡黄色の花となります。ガスがかかったり雨の日は、花は萎んでしまいます。外側を白い毛で覆った萼片は、晴れると開きます。

江戸切子八角籠目紋蓋向

<カットが美しい八角籠目紋>

黒部川河口近くに生地漁港があります。ここにでは大物ののど黒が多く集まります。脂の乘ったのど黒のしゃぶしゃぶは通年で食すことができます。お造りもお勧めです。脂が多いので、炙りにすると、より美味しくいただけます。合わせる地酒は、勝駒純米酒です。

季節のうつわは「江戸切子八角籠目紋蓋向」です。八角籠目紋は竹籠の八角網目を連続させた図案です。魔除けとして使われた文様です。江戸切子には下町の職人の技が詰まっています。