鼠志野麦藁四方隅入向付

<春の香り・春の焚合>

真蛸の美味しい時期になりました。春の野菜との焚合です。木の芽が春の香りを引き立ててくれます。

季節のうつわは「鼠志野麦藁四方隅入向付」です。鼠志野は、全面に鉄化粧を施し、麦藁の部分の鉄を掻き落として志野釉(長石釉)をかけます。黒っぽい鉄の上に白濁する釉薬をかけるので、全体に鼠色になります。鉄を掻き落とした部分は、長石釉の白色になります。土の柔らかさが伝わる器です。