染付山水七寸皿

<のど黒煮付け>

富山湾が春めいてくると、形の良いのど黒があがります。脂の載った上物です。お造り、しゃぶしゃぶと料理も多彩です。今回は煮付けがお勧めです。甘く焚いて、春野菜と合わせてお召し上がりください。地酒がすすみます。

季節のうつわは「染付山水七寸皿」で、初代三浦竹泉の作品です。酸化コバルトの濃淡で山水を描いています。染付は中国や朝鮮では青花と呼ばれています。

丸葉満作(マルバマンサク) マンサク科

<先ず咲くマンサク>

丸葉満作(マルバマンサク)は、宇奈月の山地に生えるマンサク科の落葉低木です。日本海側に多く分布します。

残雪多い山の斜面でひっそりと細い花を咲かせます。花は、花弁が4枚で黄色く細長いひも状です。萼は、赤褐色で花全体が周りにとけ込んで見つけずらいです。雪の重みで曲げられても折れない粘りの強い材は、地元では和カンジキに用いられてきました。雪国ならではの知恵です。

和名は、春まず咲くのと葉先が丸くなっていることに由来します。ただし花の咲く頃は葉がまだ出ていなくて、葉が開く頃は花が散っているので、両方同時に観察することができない植物です。