陶芸家・釋永由紀夫

<お茶室での作品展示>

釋永由紀夫さんは、越中瀬戸焼の陶芸家で、備前の金重素山に師事して茶陶を学び、林屋晴三の教示を受けます。朝鮮半島の窯をよく訪ねられ、陶芸の研究と陶芸家の交流も図っておられます。

窯は越中瀬戸・庄楽窯で、富山県中新川郡立山町上末の静かな高台の田園地帯にあります。 上末(うわずえ)の地は、良質な白土が採れるので、その歴史は古く奈良、平安時代に須恵器が焼かれた古窯が築かれた所です。釈永さんの説明によれば地名の上末は、元は上須恵であったようです。

延楽には、釋永さんの作品展示コーナーが設けられております。米アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が好んだ陶芸家としても知られているところです。

蝦夷紫陽花(エゾアジサイ) ユキノシタ科

<雨に濡れて美し輝く>

蝦夷紫陽花(エゾアジサイ)は、宇奈月の山中に生えるユキノシタ科の落葉低木です。

 北海道から北陸にかけての日本海側に多く見られます。原種の山紫陽花が、豪雪に埋もれ越冬する間に変化したのではと考えられています。

 葉には、葉柄があり対生し、大きな楕円形で縁には鋸歯があります。先梢に多数の青紫色の両性花を開かせ、 周りには額片が大型化した装飾化をつけます。 場所によっては、紅色の仲間も見られます。

和名は、 北海道で多く分布することに由来します。