坪菫(ツボスミレ)は、宇奈月の山の木陰に生えるスミレ科の多年草で小型なのであまり目立たない花です。
地下茎は短く、地上に根出葉と複数の茎をのばし、長さは5cmから20cmで低く、周りの草の陰になります。 葉は、丸く円心形で先が尖り、きれいなハート型になります。
花は地上茎の葉腋からでて、花柄は立ち上がり、葉より少し上に出て花をつけます。白色の花弁の上弁は反り返り下弁には基部に向けて深紫の筋が入ります。
2024年5月
姫空木(ヒメウツギ) ユキノシタ科
姫空木(ヒメウツギ)は、宇奈月の日当たりのよい岩間や谷川沿いに自生するユキノシタ科の落葉低木です。
高さは1m内外で、枝はよく分岐して弓状に曲がり、若枝は無毛です。葉は単葉で対生し有柄で長楕円状披針形。先は尖り細い鋸歯があります。空木(ウツギ)と比べると下面はほとんど無毛で、質は薄くて滑らかです。新梢の先に総状花序をつけ、小さな白花を多数開きます。
空木(ウツギ)に似て、小形であるのことが和名の由来となっています。空木(ウツギ)よりも早く開花します。