吊花(ツリバナ)は、宇奈月の山地に自生するニシキギ科の落葉低木です。樹皮は灰色で滑らかです。
樹高は、5m前後になり全株無毛で、本年枝は、丸く緑色で細いです。葉は短い柄があり単葉で対生し、長楕円形で細い鋸歯があります。花柄は7cm前後で葉腋から集散花序を下垂し、緑白色の花を数多くつけます。蒴果は熟すと5裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が5個顔を出します。
よく似た植物の真弓(マユミ)は、花弁と蕚と雄蕊が4個ずつ付くのが特徴です。実は4個に裂けます。
2024年5月
真弓(マユミ) ニシキギ科
真弓(マユミ)は、宇奈月の山に生えるニシキギ科の大形の落葉低木です。
近縁種にはツリバナがあります。
1年目の枝は緑色をしています。老木になると幹には縦の裂け目が目立つようになります。葉は、長楕円形で対生し細い鋸歯があり、葉脈がはっきりしています。秋の紅葉が美しいです。5~6月にかけて、前年枝に、柄のある集散花序をつけ淡緑色の4弁の小花が開きます。蒴果は、倒三角形で枝にぶら下がるように付きます。
和名は、この材で弓を作ったことによります。